イブキオトヒメ（2001年生、母イブキマンダラ）

イブキオトヒメ（2001年5月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋乙姫」。毛色は鹿毛。種牡馬のトレジャーアイランド（当時5歳）と交配したイブキマンダラが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者はサンライズステイブル。戦績は、中央平地6戦0勝、地方29戦19勝2着4回。2007年のトパーズオープン(一般A1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

星野忍厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2004年）

3月20日、デビュー戦は竹本貴志騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 雨/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は440kg。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた2戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

10月3日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい10着に終わった。

10月23日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた5戦目は、水野貴広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

10月30日、連闘で迎えた6戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

12月29日、中8週で迎えた7戦目は、渡瀬和幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1（園田ダート1400m 晴/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のトップリーダーに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2005年）

1月13日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上C8-1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡瀬和幸騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアイオリアを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

8月11日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上C7-1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡瀬和幸騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のレイザービームに8馬身の差をつけて休養明け初戦を制した。

9月9日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、3歳以上C4-2（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で渡瀬和幸騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のユウターラスカルに8馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

9月28日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で渡瀬和幸騎手（4戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のゲームアディクトに約15馬身の大差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

10月19日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上B3二（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で渡瀬和幸騎手（5戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のタッカースイートに3馬身半の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

5歳（2006年）

5月10日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から13kg減らして迎えた13戦目は、4歳以上B2二（園田ダート1230m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で渡瀬和幸騎手（6戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のソンゴクウに2馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

6月7日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上B2二（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で渡瀬和幸騎手（7戦7勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のコスモライライに約12馬身の大差をつけて貫禄の8連勝を決めた。

7月6日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上B1二（園田ダート1230m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で渡瀬和幸騎手（8戦8勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のオーミワンビューに5馬身の差をつけて驚異の9連勝を決めた。

8月2日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデ戦のサマークイーン賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で渡瀬和幸騎手（9戦9勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、オートアルカディアにハナ差交わされて2着に甘んじた。

9月12日、中5週で迎えた17戦目は、太子ひまわり特別（姫路ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で渡瀬和幸騎手（10戦9勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のスーパーデュラブに3馬身の差をつけて勝利をモノにする

10月10日、中3週で迎えた18戦目は、丹波焼陶器まつり特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で渡瀬和幸騎手（11戦10勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のサトリに8馬身の差をつけて勝利数を11に伸ばす

11月15日、中4週で迎えた19戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫クイーンカップ（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で渡瀬和幸騎手（12戦11勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6歳（2007年）

3月27日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、4歳以上A3二（園田ダート1230m 雨/重）に出走。鞍上は14戦連続で渡瀬和幸騎手（13戦11勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のモエレナミムラに7馬身の差をつけて久方ぶりの実戦を制した。

4月24日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上A3二（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で渡瀬和幸騎手（14戦12勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のファストブレーカーに5馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

5月16日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上A2一（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は16戦連続で渡瀬和幸騎手（15戦13勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のゴールドディオに1馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

6月13日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上A2二（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で渡瀬和幸騎手（16戦14勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のゴールドディオに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

7月11日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上A1（姫路ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は18戦連続で渡瀬和幸騎手（17戦15勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のキングスランソンに1馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

8月1日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定のハンデ戦のサマークイーン賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で渡瀬和幸騎手（18戦16勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、ハツネドオゴに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

9月27日、中7週で迎えた26戦目は、3歳以上A1一（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は20戦連続で渡瀬和幸騎手（19戦16勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のハートランドロバリに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月31日、中4週で迎えた27戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、トパーズオープン（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったティアマットにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

11月15日、中1週で迎えた28戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、愛知県畜産特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキミガヨオーに5馬身の差をつけて断然人気に応えた。

12月5日、中2週で迎えた29戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた30戦目は、キリンビールラガー杯（名古屋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったレオカーディナルに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

7歳（2008年）

1月11日、中2週で迎えた31戦目は、地方重賞の白銀争覇（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた32戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のマイル争覇（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

2月21日、中2週で迎えた33戦目は、紅梅特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るセンゲンゴローを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利数を19に伸ばす

3月20日、中3週で迎えた34戦目は、桃花特別（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（5戦2勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

4月2日、中1週で迎えた35戦目は、宮下瞳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。