フライングメリッサ（2004年生、母ウイングオブラック）

フライングメリッサ（2004年2月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「飛行＋シソ科の植物」。毛色は鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時11歳）と交配したウイングオブラックが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地34戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2009年の秩父特別(1000万下牝)。

経歴

デビュー前

8歳のとき、社台コーポレーションから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、ビッグレッドファームによって987万円で落札された。

サラブレッドクラブライオンにて総額2,000万円（5万×400口）で一口馬主が募集された。

鮫島一歩厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

12月9日、デビュー戦は鮫島良太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1800m 小雨/稍重）に出走。馬体重は428kg。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のゼンノモナルカに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2007年）

1月7日、中3週で迎えた2戦目は、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

3月3日、中7週で迎えた3戦目は、3歳500万下のフリージア賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい6着に敗れた。

5月20日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

6月2日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、牝馬限定3歳500万下の白藤賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

11月24日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（4戦1勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい7着に敗れた。

12月22日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

4歳（2008年）

1月19日、中3週で迎えた8戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

3月16日、中7週で迎えた9戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

5月18日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（6戦1勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5月31日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（7戦1勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったマイネレプリークに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

6月14日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（8戦1勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝2000m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

7月13日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（9戦1勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着に入った。

7月26日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の足立山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（10戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月16日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（11戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルクロイツを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

8月30日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の玄海特別（小倉芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で鮫島良太騎手（12戦2勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

10月18日、中6週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の鳴滝特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島良太騎手（13戦2勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高雄特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、後続との差を5馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天与の敢闘精神で諦めることなく走り切り、4着を確保した。

11月29日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた21戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の猪名川特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

5歳（2009年）

3月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の館山特別（中山芝2000m 雨/不良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はタレてしまい8着に敗れた。

4月26日、中5週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の糺の森特別（京都芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月24日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の秩父特別（東京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のプジュリをクビ差振り切って制した。

6月7日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は鮫島良太騎手（14戦2勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

6月20日、中1週で迎えた26戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったエリモファイナルにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

7月19日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

8月16日、中3週で迎えた28戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

10月4日、中6週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた30戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

12月19日、中8週で迎えた31戦目は、3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（3戦1勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に終わった。

6歳（2010年）

1月31日、中5週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

3月7日、中4週で迎えた33戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいいところがなく11着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた34戦目は、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。