ディテール（2007年生、母ナリタワカクサ）

ディテール（2007年4月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「詳細、細部」。毛色は鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時17歳）と交配したナリタワカクサが16歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）びらとり牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方27戦9勝2着3回。主な勝ち鞍は2012年の初夢大黒天レース(一般B2七)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、びらとり牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

9月13日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は460kg。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

10月17日、中4週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

12月12日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

3歳（2010年）

2月17日、中9週で迎えた4戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のベストビット特別（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

4月13日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、3歳戦のナイスハルター特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で梶晃啓騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

7月18日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

4歳（2011年）

5月14日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた7戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、がんばろう洋野（盛岡ダート1200m 小雨/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクレバーマッスルに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月28日、中1週で迎えた8戦目は、一般C2十八（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のフェロマッキニイに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

6月12日、中1週で迎えた9戦目は、一般C2十四（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原勲騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のコアレスミラクルに1馬身3/4の差をつけて断トツ人気に応えた。

6月26日、中1週で迎えた10戦目は、一般C2十（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原勲騎手（3戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のラッキーサムタイムに1馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

7月18日、中2週で迎えた11戦目は、一般C2四（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原勲騎手（4戦4勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレッドウッドに4馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

8月1日、中1週で迎えた12戦目は、一般C2五（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で菅原勲騎手（5戦5勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。

8月16日、中1週で迎えた13戦目は、阿部英俊騎手を鞍上に迎えて、一般C2六（盛岡ダート1400m 曇/稍重）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のシルクアヴァロンに3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

8月29日、中1週で迎えた14戦目は、アスパラダイス金ケ崎レース（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は菅原勲騎手（6戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

10月9日、中5週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた15戦目は、がんばろう久慈（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（7戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマイネルスフィアに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月24日、中1週で迎えた16戦目は、武家住宅資料館レース（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原勲騎手（8戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したオレリュウを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

11月7日、中1週で迎えた17戦目は、いわて盛岡デー・イン沖縄レース（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で菅原勲騎手（9戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のセイントフェアリーを半馬身振り切って断トツ人気に応えた。

11月14日、連闘で迎えた18戦目は、一般B2六（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原勲騎手（10戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

12月12日、中3週で迎えた19戦目は、栄養満点卵めんレース（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は阿部英俊騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るダンストンジールを圧倒的な末脚でクビ差だけ差し切って8勝目を収める

5歳（2012年）

1月2日、中2週で迎えた20戦目は、初夢大黒天レース（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は菅原勲騎手（11戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒビキクエストを猛烈な末脚でハナ差だけ差し切って下馬評通りの実力を証明した。

4月21日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、コマクサレース（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた22戦目は、砂鉄川レース（水沢ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

6月2日、中3週で迎えた23戦目は、白詰草レース（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

6月16日、中1週で迎えた24戦目は、船越家族旅行村レース（水沢ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は阿部英俊騎手（2戦2勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

7月14日、中3週で迎えた25戦目は、よこての全国線香花火大会レース（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は村上忍騎手（3戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

7月28日、中1週で迎えた26戦目は、おいしいチャレンジ賞（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は阿部英俊騎手（3戦2勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目立つような脚を使えず4着に終わった。

8月16日、中2週で迎えた27戦目は、葉月賞（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で阿部英俊騎手（4戦2勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したドリームスナイパーにクビ差届かず2着となった。

8月27日、中1週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた28戦目は、オーガストカップ（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で阿部英俊騎手（5戦2勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

9月9日、中1週で迎えた29戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、みちゃおきいちゃおIBC賞（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

9月24日、中1週で迎えた30戦目は、南部杯カウントダウンあと14日（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は村上忍騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

10月6日、中1週で迎えた31戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーカップ（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず9着に終わった。