エントリーチケット（2014年生、母コスモエンドレス）

エントリーチケット（2014年4月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「参加チケット」。毛色は栗毛。種牡馬のマツリダゴッホ（当時11歳）と交配したコスモエンドレスが11歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ビッグレッドファーム。戦績は、中央平地21戦5勝2着3回。2017年の葵ステークス(オープン)で2着に入った他、2018年のタンザナイトステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ラフィアンターフマンクラブにて総額1,400万円（14万×100口）で一口馬主が募集された。

宮徹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

6月19日、デビュー戦は国分優作騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。馬体重は420kg。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のプロキシマに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月23日、中4週で迎えた2戦目は、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたディーパワンサ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

12月17日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のキャスパリーグを半馬身振り切って久しぶりの一戦を制した。

3歳（2017年）

1月17日、中3週で迎えた4戦目は、V.シュミノー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたアロンザモナ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月4日、中6週で迎えた5戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

3月18日、中1週で迎えた6戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

4月22日、中4週で迎えた7戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた8戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したアリンナを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6月10日、中3週で迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の舞子特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のクライムメジャーに1馬身1/4の差をつけて制した。

7月8日、中3週で迎えた10戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の豊明ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

11月12日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバテてしまい12着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の浜松ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（2戦1勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

12月28日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の2017ファイナルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入った。

4歳（2018年）

1月21日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（3戦1勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

2月18日、中3週で迎えた15戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今一つ伸び切れず3着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた16戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1400m 晴/稍重）に出走。17頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

4月8日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の大阪―ハンブルクカップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

6月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の知多特別（中京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（4戦1勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

8月4日、中4週で迎えた19戦目は、B.アヴドゥラ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の九州スポーツ杯（小倉芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤデライトをクビ差振り切って優勝

9月1日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続でB.アヴドゥラ騎手（1戦1勝）。17頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のブライティアレディに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月7日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦1勝）。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月11日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田大知騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して9番手で通過。直線ではいいところがなく14着に敗れた。

12月15日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のナガラフラワーを3/4馬身振り切って優勝

5歳（2019年）

1月14日、中3週で迎えた24戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（4戦2勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

3月2日、中6週で迎えた25戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

7月14日、約4か月半の休み明けで迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

8月18日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（5戦1勝）。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

10月14日、中7週で迎えた28戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、6着に入り込んだ。

11月24日、中5週で迎えた29戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

2019年12月18日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。