アリンナ（2014年生、母ヴンダーゾンネ）

アリンナ（2014年2月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ヒッタイト神話の太陽の女神。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のマツリダゴッホ（当時11歳）と交配したヴンダーゾンネが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタツド。戦績は、中央平地13戦3勝2着1回。2017年の葵ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ノルマンディーオーナーズクラブにて総額880万円（2.2万×400口）で一口馬主が募集された。

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

10月15日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は424kg。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したゲンパチケンシンを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

11月5日、中2週で迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のゼセルに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月20日、中1週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の秋明菊賞（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。敢然と端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のキャスパリーグに1馬身3/4の差をつけて優勝

12月11日、中2週で迎えた4戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

3歳（2017年）

1月17日、中4週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、リードを5馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

4月22日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた6戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打ち、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に敗れた。

5月13日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のエントリーチケットに2馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

7月2日、中6週で迎えた8戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 雨/良）に出走。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。最後は脚色が衰えて17着に敗れた。

4歳（2018年）

2月17日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた9戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

5月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。

6月24日、中6週で迎えた11戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のUHB杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい16着に敗れた。

7月7日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1000m 雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小崎綾也騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

10月20日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の飛翼特別（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。16着に敗れた。

12月9日、中6週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた15戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のクリスマスカップ（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

5歳（2019年）

2月10日、中6週で迎えた16戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で大外18番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では出色の末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

2月23日、中1週で迎えた17戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の周防灘特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

4月21日、中7週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた19戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に終わった。

6月15日、中5週で迎えた20戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのHTB杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

6月30日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの道新スポーツ杯（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

7月21日、中2週で迎えた22戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの潮騒特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月10日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上2勝クラスのSTV賞（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず9着に終わった。

8月24日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上2勝クラスの2019ワールドオールスタージョッキーズ第1戦（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一寸刻みに前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のショウナンアリアナをクビ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

11月3日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、3歳以上3勝クラスのみちのくステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤田菜七子騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず10着に終わった。

12月1日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの南総ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの浜松ステークス（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。17頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出し、6着に入り込んだ。

6歳（2020年）

1月5日、中2週で迎えた28戦目は、S.フォーリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず9着に終わった。

3月1日、中7週で迎えた29戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの豊明ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

3月31日、中3週で迎えた30戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの船橋ステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

5月3日、中4週で迎えた31戦目は、4歳以上3勝クラスのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアンブロジオを半馬身振り切って5勝目を手にした。

6月21日、中6週で迎えた32戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた33戦目は、福島テレビオープン（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は野中悠太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず15着に敗れた。

8月30日、中5週で迎えた34戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤新騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

10月10日、中5週で迎えた35戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの夕刊フジ杯オパールステークス（京都芝1200m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず15着に終わった。

2021年1月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。