スライトエルフ（1996年生、母スプリングローズ）

スライトエルフ（1996年5月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のエブロス（当時10歳）と交配したスプリングローズが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は馬道繁樹。戦績は、中央平地17戦4勝。1998年のシクラメンステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

菅谷禎高厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

7月19日、デビュー戦は菅谷正巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は444kg。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のゼンノケイマに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月24日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菅谷正巳騎手（1戦1勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

11月21日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下のもちの木賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅谷正巳騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のブルーコマンダーをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

12月19日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンのシクラメンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅谷正巳騎手（3戦2勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、緩みのないペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

3歳（1999年）

12月5日、約11か月半の休養明けで迎えた5戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅谷正巳騎手（4戦2勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい10着に敗れた。

4歳（2000年）

7月23日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で菅谷正巳騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打ち、リードを2馬身以上確保して、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のカシノオンワードに4馬身の差をつけて休み明け初戦を制した。

5歳（2001年）

6月2日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上900万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で菅谷正巳騎手（6戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に敗れた。

6歳（2002年）

7月21日、約14か月の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の雲仙特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で菅谷正巳騎手（7戦3勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。端を奪い、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

9月14日、中7週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で菅谷正巳騎手（8戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。

9月28日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の箕面特別（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で菅谷正巳騎手（9戦3勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい10着に終わった。

10月12日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で菅谷正巳騎手（10戦3勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい10着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で菅谷正巳騎手（11戦3勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

7歳（2003年）

5月3日、約6か月半の休養明けで迎えた13戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、5着を確保した。

5月10日、連闘で迎えた14戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の大日岳特別（新潟ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

6月7日、中3週で馬体重を前走から28kg減らして迎えた15戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のテンケイを半馬身振り切って久々に白星を挙げた。

7月13日、中4週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の御影特別（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい11着に敗れた。

8月16日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。