ビーナスオンシェル（2008年生、母オリエントカラー）

ビーナスオンシェル（2008年2月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ボッティチェリの『ビーナスの誕生』を想起させる美しい馬体から」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時7歳）と交配したオリエントカラーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）大原ファーム。戦績は、中央平地7戦1勝、地方1戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2011年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2011年）

2月12日、デビュー戦は丸田恭介騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

7月25日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた2戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のアメジスト賞（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったラシアンウッズに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

8月28日、中4週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るミサノグリーンを豪脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

10月9日、中5週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

7歳（2015年）

6月20日、約45か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の遊楽部特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには加われず12着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた6戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の南相馬特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

8月2日、中1週で迎えた7戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

9月5日、中4週で迎えた8戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の燕特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚色が衰えて18着に終わった。