パイ（1998年生、母ボールドハンター）

パイ（1998年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時5歳）と交配したボールドハンターが11歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は森永牧場。戦績は、地方34戦2勝2着1回。2001年の若潮盃(地方重賞)で3着に入った他、2001年のクラウンカップ(ハンデ地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中村護厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2000年）

7月9日、デビュー戦は野崎武司騎手を鞍上に据えて、3歳（大井ダート1000m 晴/稍重）に出走。馬体重は429kg。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るキンカクホウを自慢の末脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

8月13日、中4週で迎えた2戦目は、3歳（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で野崎武司騎手（1戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したイチコウバクシンオを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

9月24日、中5週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた3戦目は、2歳戦のサルビア特別（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で野崎武司騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では超凡な末脚を披露し、3着に入った。

10月15日、中2週で迎えた4戦目は、2歳戦の芙蓉特別（大井ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で野崎武司騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

3歳（2001年）

2月14日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳戦のクロッカス特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で野崎武司騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月26日、中5週で迎えた6戦目は、3歳オープンの’01雲取賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で野崎武司騎手（5戦1勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

4月26日、中3週で迎えた7戦目は、3歳ハンデ地方重賞のクラウンカップ（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で野崎武司騎手（6戦1勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。

5月18日、中2週で迎えた8戦目は、3歳戦の紅ばら特別（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で野崎武司騎手（7戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のパワフルダンサーに1馬身半の差をつけて優勝

6月7日、中2週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の東京ダービー（大井ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で野崎武司騎手（8戦2勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に敗れた。

6月28日、中2週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞の若潮盃（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で野崎武司騎手（9戦2勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

10月17日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、3歳ハンデ地方重賞のゴールドカップ（浦和ダート2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で野崎武司騎手（10戦2勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に終わった。

11月26日、中5週で迎えた12戦目は、長谷特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で野崎武司騎手（11戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞の東京湾カップ（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で野崎武司騎手（12戦2勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

4歳（2002年）

1月9日、中2週で迎えた14戦目は、早田秀治騎手を鞍上に迎えて、初富士賞（大井ダート1690m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

1月21日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の春駒賞（大井ダート1690m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で早田秀治騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

2月13日、中2週で迎えた16戦目は、アレキサンドライト賞（大井ダート1790m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で早田秀治騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に敗れた。

3月7日、中2週で迎えた17戦目は、仲春賞（大井ダート1690m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で早田秀治騎手（3戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

4月9日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦のアルクツールス賞（大井ダート1790m 曇/良）に出走。鞍上は野崎武司騎手（13戦2勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月24日、中1週で迎えた19戦目は、カシオペア賞（大井ダート1690m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野崎武司騎手（14戦2勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

5月9日、中1週で迎えた20戦目は、薫風賞（大井ダート1590m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で野崎武司騎手（15戦2勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

5歳（2003年）

5月23日、約12か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた21戦目は、薫風特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で野崎武司騎手（16戦2勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

10月27日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた22戦目は、雪ノ下特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で野崎武司騎手（17戦2勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

11月12日、中1週で迎えた23戦目は、ノベンバースター賞（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で野崎武司騎手（18戦2勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月1日、中2週で迎えた24戦目は、初冬特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で野崎武司騎手（19戦2勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた25戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、イルミネーション特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6歳（2004年）

1月4日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦のお年玉特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

2月4日、中3週で迎えた27戦目は、昇龍特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

3月28日、中7週で迎えた28戦目は、夜桜特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

4月16日、中2週で迎えた29戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の爽春特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

4月29日、中1週で迎えた30戦目は、踏青特別（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は野崎武司騎手（20戦2勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月19日、中2週で迎えた31戦目は、惜春特別（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で野崎武司騎手（21戦2勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

5月26日、連闘で迎えた32戦目は、ハンデ戦の青葉特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で野崎武司騎手（22戦2勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

8月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた33戦目は、アルファード賞（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で野崎武司騎手（23戦2勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

9月13日、中3週で迎えた34戦目は、サファイア賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で野崎武司騎手（24戦2勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。