フサイチゼノン（1997年生、母エリザベスローズ）

フサイチゼノン（1997年3月2日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時11歳）と交配したエリザベスローズが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地6戦3勝、海外2戦0勝。2000年の弥生賞(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田原成貴厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

12月11日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は440kg。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のアドマイヤレースを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2000年）

1月9日、中3週で迎えた2戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月12日、中4週で迎えた3戦目は、4歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテンペストシチーに6馬身の差をつけて優勝

3月5日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のエアシャカールに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

4歳（2001年）

2月3日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

3月10日、中4週で迎えた6戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（5戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

9月8日、G.スティーヴンス騎手を鞍上に迎えて、G1のマンノウォーステークス（アメリカ合衆国・ベルモントパーク芝2213m）に出走。G1級競走への出走は初となった。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。4着に敗れた。