エーシンイオマンテ（2008年生、母Saffa Garden）

エーシンイオマンテ（2008年2月2日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋熊の霊送りの儀礼（アイヌ語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のシングスピール（当時16歳）と交配したSaffa Gardenが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地16戦0勝2着4回、地方10戦3勝。2011年の岐阜金賞(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

岡田稲男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

1月9日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

2月12日、中4週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

3月5日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ヴイブラッドにクビ差交わされて2着となった。

3月19日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったオメガスカイツリーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月9日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月10日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、逃げるメイショウイッシンを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月6日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったラプリメーラに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月21日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が悪くなり16着に敗れた。

10月14日、中7週で迎えた10戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の岐阜金賞（笠松ダート1900m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月9日、中3週で迎えた11戦目は、マックル賞（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエスデイブレイクに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月25日、中1週で迎えた12戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、いろり火特別（笠松ダート1600m 曇/稍重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマイネルリチャードに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4歳（2012年）

7月22日、約8か月の休養明けで迎えた13戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は失速してしまい16着に敗れた。

8月28日、中4週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた14戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、能登巌門賞（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグローリーステップに8馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月9日、中1週で迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の野分特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

10月6日、中3週で迎えた16戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の多摩川特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では決め手が足りず14着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた17戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

11月25日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2012マーヴェラスジョッキーズトロフィー（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

5歳（2013年）

6月2日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた19戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の箕面特別（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

6月30日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の御嶽特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

8月1日、中4週で迎えた21戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、淡路島まつり特別（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

9月5日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、奈良県肉用牛農協特別（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

9月19日、中1週で迎えた23戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、けいとう賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた24戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

10月17日、中1週で迎えた25戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B1（園田ダート1400m 晴/重）に出走。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた26戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B1（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。