ウインスペクトル（2012年生、母レインボーロマンス）

ウインスペクトル（2012年4月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋分光（仏）。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のチーフベアハート（当時19歳）と交配したレインボーロマンスが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）賀張中川牧場。戦績は、中央平地28戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2017年の皿倉山特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、賀張中川牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、コスモヴューファームによって651万円で落札された。

ウインレーシングクラブにて総額1,800万円（4.5万×400口）で一口馬主が募集された。

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

7月13日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい15着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた2戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

8月16日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で伊藤工真騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

9月7日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤工真騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、勝ったアドマイヤピンクにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月5日、中3週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤工真騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、4着に終わった。

11月29日、中7週で迎えた6戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた7戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず16着に敗れた。

3歳（2015年）

1月17日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中京芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は伊藤工真騎手（4戦0勝）。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、4着に入った。

2月1日、中1週で迎えた9戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったミュゼダルタニアンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

4月12日、中9週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

6月7日、中4週で迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったマイネルカレッツァに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月19日、中2週で迎えた14戦目は、3歳未勝利（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のジュンファイトクンに1馬身1/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月24日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の萬代橋特別（新潟芝2400m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握り、リードを5馬身以上キープして、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のチャパラに3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

11月21日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

12月20日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず4着に敗れた。

4歳（2016年）

1月11日、中2週で迎えた18戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のハッピーウィルスをクビ差振り切って3勝目を収める

5月22日、約4か月半の休養明けで迎えた19戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の伊勢志摩サミット2016開催記念（京都芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

6月19日、中3週で迎えた20戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の芦ノ湖特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

7月16日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の信夫山特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は勢いを失って6着に敗れた。

8月21日、中4週で迎えた22戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい12着に敗れた。

9月24日、中4週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の九十九里特別（中山芝2500m 雨/稍重）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（3戦1勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

5歳（2017年）

2月4日、約4か月半の休養明けで迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（4戦1勝）。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

2月25日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（5戦1勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、平均ペースで集団を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く粘り込んで、最後は2着のブライトバローズに5馬身の差をつけて4勝目を手中に収めた。

3月19日、中2週で迎えた26戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で丹内祐次騎手（6戦2勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を5馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

4月29日、中5週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。敢然と端をきり、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に敗れた。

6月4日、中4週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のグリーンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（7戦2勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。敢然と端をきり、リードを2馬身以上キープして、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。