ディープウイング（2003年生、母ロージーレディー）

ディープウイング（2003年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「深い翼」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時5歳）と交配したロージーレディーが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）フジワラ・ファーム。戦績は、中央平地25戦2勝2着5回。主な勝ち鞍は2006年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

9月11日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したアキノレッドスターを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

9月24日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、勝ったスーパーホーネットにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

10月2日、連闘で迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪脚を炸裂させて、最後は2着のアグネスヨジゲンに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2006年）

1月15日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

1月28日、中1週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のくすのき賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

3月11日、中5週で迎えた6戦目は、3歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したアドマイヤジュピタを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

4月1日、中2週で迎えた7戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

4月22日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下の新緑賞（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、ユキノアサカゼにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月20日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の知床特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

9月2日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

9月10日、連闘で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のクールビスティーを3/4馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

4歳（2007年）

1月6日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の初夢賞（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は本田優騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

1月21日、中1週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に敗れた。

2月4日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の許波多特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、ブラックアルタイルに3/4馬身交わされて2着となった。

3月3日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の淡路特別（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず10着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦2勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

9月2日、約4か月半の休養明けで迎えた19戦目は、3歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

9月17日、中1週で迎えた20戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の手稲山特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

10月14日、中3週で迎えた21戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

5歳（2008年）

1月19日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の背振山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず10着に敗れた。

7月26日、約6か月半の休養明けで迎えた23戦目は、3歳以上500万下の横津岳特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦2勝）。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい11着に終わった。

8月10日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝2600m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（8戦2勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。