グランドピルエット（2015年生、母ザレマ）

グランドピルエット（2015年2月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「バレエの回転技法(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時7歳）と交配したザレマが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地9戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2020年の4歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,800万円（70万×40口）で一口馬主が募集された。

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

9月23日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のクリッパーを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

10月28日、中4週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

12月16日、中6週で迎えた3戦目は、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

3歳（2018年）

1月7日、中2週で迎えた4戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい8着に敗れた。

3月4日、中7週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

5月6日、中8週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、ディロスにクビ差交わされて2着に甘んじた。

6月9日、中4週で迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

8月18日、中9週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

10月27日、中9週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

4歳（2019年）

1月26日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

4月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（6戦1勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

5月11日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（7戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

8月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（8戦1勝）。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、6着に終わった。

10月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田辺裕信騎手（9戦1勝）。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びあぐねて17着に終わった。

12月14日、中6週で迎えた15戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

5歳（2020年）

1月26日、中5週で迎えた16戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/重）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

2月9日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では不撓のスロトングスピリットで渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のアレスをクビ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

4月12日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、4歳以上2勝クラスの花見山特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田菜七子騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に敗れた。

6月13日、中8週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた19戦目は、3歳以上2勝クラスの函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず9着に終わった。

7月5日、中2週で迎えた20戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのHTB杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

8月23日、中6週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの手稲山特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

11月1日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの五色沼特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

6歳（2021年）

1月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

3月13日、中7週で迎えた24戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は団野大成騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

2021年3月18日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。