アレス（2016年生、母カルストンツバサ）

アレス（2016年3月19日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「未来へ向かって羽ばたく(ラテン語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のブラックタイド（当時15歳）と交配したカルストンツバサが15歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡むかわ町、生産者はヤマイチ牧場。主な勝ち鞍は2020年の北摂特別(2勝クラス)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ヤマイチ牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、ノルマンディーファームによって280.8万円で落札された。

ノルマンディーオーナーズクラブにて総額1,120万円（2.8万×400口）で一口馬主が募集された。

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

1月26日、デビュー戦は古川吉洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた2戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、マイエンフェルトにクビ差交わされて2着に惜敗した。

4月6日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では徐々に前との差を詰めて、最後は2着のトップオブメジャーを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

5月12日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（3戦1勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

5月26日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

10月27日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた7戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの寺泊特別（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず9着に終わった。

12月14日、中6週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラスの豊川特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

4歳（2020年）

1月12日、中3週で迎えた9戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（京都芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

2月9日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（5戦1勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したグランドピルエットにクビ差届かず2着となった。

2月22日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1勝クラスの八代特別（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（6戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた12戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

3月29日、中1週で迎えた13戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京芝1200m 晴/重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたカーサデルシエロ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4月19日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（福島芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は横山武史騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニシノコデマリに5馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

7月26日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの知床特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

8月29日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの摩周湖特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの会津特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月6日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上2勝クラスの中京日経賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたデルマカトリーナ決め手に屈してアタマ差の2着となった。

12月19日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上2勝クラスの北摂特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のビップウインクをハナ差振り切って3勝目をマークした。

5歳（2021年）

1月17日、中3週で迎えた20戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのサンライズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく9着に敗れた。