トウヨウナイス（1993年生、母ビユテイフルクイン）

トウヨウナイス（1993年3月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のナイスダンサー（当時24歳）と交配したビユテイフルクインが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は吉田又治。戦績は、中央平地10戦5勝2着2回、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は1998年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

山本正司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

6月2日、デビュー戦は飯田祐史騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（中京ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は510kg。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず13着に終わった。

4歳（1997年）

2月1日、約8か月の休み明けで迎えた2戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったシャコーサンデーに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

2月9日、連闘で迎えた3戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のタイキカレンをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3月1日、中2週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた4戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のリンダムヘールを半馬身振り切って2勝目を挙げた。

5月4日、中8週で迎えた5戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、伸びてきたマチカネユーフォー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5歳（1998年）

1月11日、約8か月半の休養明けで迎えた6戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエンジェルスポートに5馬身の差をつけて久々の一戦を物にした。

2月1日、中2週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のリフレシングムードに1馬身3/4の差をつけて優勝

3月14日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（5戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のメイショウキヨモリに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月12日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で松永幹夫騎手（6戦4勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚色が衰えて16着に敗れた。

6歳（1999年）

10月30日、約19か月の休み明けで馬体重を前走から43kg増やして迎えた11戦目は、倉兼育康騎手を鞍上に迎えて、一般A4（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

12月19日、中6週で迎えた12戦目は、花本正三騎手を鞍上に迎えて、一般A4（高知ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。