ハイレイヤー（2007年生、母セシルカット）

ハイレイヤー（2007年3月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「髪型の一つ」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時8歳）と交配したセシルカットが16歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地16戦0勝2着2回、地方4戦2勝。主な勝ち鞍は2010年の一般B2。

経歴

デビュー前

8歳のとき、ノーザンファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、新井昭二によって1,522.8万円で落札された。

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,600万円（40万×40口）で一口馬主が募集された。

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

9月13日、デビュー戦は丸田恭介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

3歳（2010年）

1月24日、約4か月半の休養明けで迎えた2戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

6月19日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。最後は勢いを失って16着に敗れた。

9月4日、中8週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったマイネルヴンダーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

9月11日、連闘で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月19日、中4週で迎えた7戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のキツツキ特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた8戦目は、一般B3（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた9戦目は、一般B3（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宇都英樹騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイティゴールドを凄まじい末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月29日、中1週で迎えた10戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、一般B2（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のリスキープランをアタマ差振り切って2勝目を獲得した。

4歳（2011年）

3月21日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は木幡初広騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

5月15日、中7週で迎えた12戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、伸びてきたロードヴィオレット決め手に屈して半馬身差の2着となった。

5月28日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の松浜特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

9月4日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、3歳以上500万下の出雲崎特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（5戦0勝）。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

10月23日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り雨/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

5歳（2012年）

1月21日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、6着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の脊振山特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

5月5日、約3か月の休養明けで迎えた18戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の石打特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びを欠き16着に終わった。

5月26日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（6戦0勝）。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

8月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は杉原誠人騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。