ファンタジア（2019年生、母ピュクシス）

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、石川達絵によって6,264万円で落札された。

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

9月20日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のギャラクシーナイトを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2022年）

7月2日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた2戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた3戦目は、3歳以上1勝クラス（函館芝2600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

10月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

12月3日、中8週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた5戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

4歳（2023年）

1月8日、中4週で迎えた6戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に敗れた。

3月12日、中8週で迎えた7戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月6日、中7週で迎えた8戦目は、4歳以上1勝クラスの荒川峡特別（新潟芝2200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木大輔騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のリニューに2馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

9月23日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの九十九里特別（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

10月29日、中4週で迎えた10戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの本栖湖特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったダノンギャラクシーに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

11月18日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でJ.モレイラ騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のリンフレスカンテに2馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

12月10日、中2週で迎えた12戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのオリオンステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい10着に敗れた。

5歳（2024年）

3月9日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず15着に終わった。