トロピカルヒーロー（2020年生、母トロピカルガーデン）

トロピカルヒーロー（2020年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「熱帯地方+英雄」。毛色は鹿毛。種牡馬のビッグアーサー（当時9歳）と交配したトロピカルガーデンが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は奥山牧場。主な勝ち鞍は2022年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

6月18日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は勢いを失って11着に終わった。

7月3日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

7月17日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に終わった。

8月14日、中3週で迎えた4戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1200m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

9月4日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で佐々木大輔騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったノーブルランにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

10月16日、中5週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で佐々木大輔騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したダンシングニードルを差し切れず、3馬身差の2着となった。

11月6日、中2週で迎えた7戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で佐々木大輔騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるミルトクレイモーを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月19日、中1週で迎えた8戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で佐々木大輔騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のシンリンゲンカイに3馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月17日、中3週で迎えた9戦目は、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐々木大輔騎手（5戦1勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

12月24日、連闘で迎えた10戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に終わった。

3歳（2023年）

1月15日、中2週で迎えた11戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

2月4日、中2週で迎えた12戦目は、小林脩斗騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

3月4日、中3週で迎えた13戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた14戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

4月23日、中4週で迎えた15戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は小林脩斗騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

7月2日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林脩斗騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

7月8日、連闘で迎えた17戦目は、3歳以上1勝クラスの須賀川特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

9月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小林脩斗騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

11月26日、中7週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた19戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた20戦目は、ディセンバースター賞（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

4歳（2024年）

1月21日、中5週で迎えた21戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

2月10日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

3月2日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、長浜鴻緒騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、4着に入った。