エアトゥーレ（1997年生、母スキーパラダイス）

エアトゥーレ（1997年3月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のトニービン（当時14歳）と交配したスキーパラダイスが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地20戦6勝2着2回、海外3戦0勝。2002年のモーリス・ド・ゲスト賞(仏・G1)で2着に入った他、2001年の阪神牝馬ステークス(牝G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

10月10日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したユレルオモイに半馬身届かず2着に敗北した。

10月30日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のイアラスーベニアを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2000年）

2月19日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

3月12日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では閃光の如き末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月9日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に敗れた。

10月14日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のジョーディッガーを3/4馬身振り切って2勝目を手にした。

11月12日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の醍醐特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月16日、中4週で迎えた9戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハギノスプレンダーに1馬身1/4の差をつけて3勝目をつかんだ。

4歳（2001年）

1月28日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

2月24日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったハギノスプレンダーに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月27日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた12戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のマイマリアーナに2馬身半の差をつけて休み明け初戦を制した。

11月17日、中2週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のタイキメビウスを3/4馬身振り切って順当に勝利した。

12月16日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた14戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のムーンライトタンゴを3/4馬身振り切って3連勝で初の重賞タイトルをつかんだ。

5歳（2002年）

1月27日、中5週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた15戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

3月24日、中7週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた16戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

5月11日、G3のクリスフライヤースプリント（シンガポール・クランジ芝1200m）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦2勝）。12頭立ての10番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月11日、G1のモーリス・ド・ゲスト賞（フランス・ドーヴィル芝1300m）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦2勝）。9頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。最後は、勝ったメイボールから3/4馬身差の2着となった。

9月7日、G1のスプリントカップ（イギリス・ヘイドック芝1207m）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（9戦2勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。11着に敗れた。

11月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

12月15日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

6歳（2003年）

3月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から6kg絞って迎えた22戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月30日、中3週で迎えた23戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず16着に終わった。