タイキメビウス（1997年生、母タイキミステリー）

タイキメビウス（1997年4月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のダンスオブライフ（当時14歳）と交配したタイキミステリーが5歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道広尾郡大樹町、生産者は（有）大樹ファーム。戦績は、中央平地26戦4勝2着4回。2002年のアイビスサマーダッシュ(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大樹レーシングクラブにて総額2,000万円（5万×400口）で一口馬主が募集された。

高橋祥泰厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2000年）

6月11日、デビュー戦は小林久晃騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（東京ダート1200m 雨/不良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず10着に敗れた。

6月25日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小林久晃騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、タカノヒカルに交わされて2馬身半差の2着となった。

7月16日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた3戦目は、4歳未勝利（福島ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林久晃騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦したが、3着に終わった。

7月30日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、4歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で小林久晃騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のパインアヤカに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月19日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林久晃騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に敗れた。

11月25日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で小林久晃騎手（5戦1勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のヒカリビーストに1馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

12月10日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の中京日経賞（中京芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で小林久晃騎手（6戦2勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

4歳（2001年）

1月8日、中3週で迎えた8戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の若水賞（中山芝1200m 外回り曇/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

3月4日、中7週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は小林久晃騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、10着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた10戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の知多特別（中京芝1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7月22日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小林久晃騎手（8戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のユキノスミレに8馬身の差をつけて久々の実戦をモノにした。

8月4日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の月岡特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林久晃騎手（9戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたキクカグロリアス決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

9月8日、中4週で迎えた13戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の初風特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月7日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、ピンクプルメリアに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

11月17日、中5週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したエアトゥーレを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

12月8日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

5歳（2002年）

1月12日、中4週で迎えた17戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の若潮賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

6月30日、約5か月半の休み明けで迎えた18戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三宮特別（阪神芝1600m 小雨/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

7月13日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

7月27日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の飯豊特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は小林久晃騎手（10戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマルブツブライアンをクビ差振り切って4勝目を挙げた。

8月18日、中2週で迎えた21戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小林久晃騎手（11戦4勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。3着に入った。

9月22日、中4週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の鏑矢特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林久晃騎手（12戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。4着に終わった。

6歳（2003年）

5月17日、約8か月の休養明けで迎えた23戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。17頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って10着に敗れた。

6月28日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のさくらんぼ特別（福島芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は小林久晃騎手（13戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

7月20日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の疾風特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林久晃騎手（14戦4勝）。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。9着に敗れた。

8月17日、中3週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の月岡特別（新潟芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林久晃騎手（15戦4勝）。18頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい18着に終わった。