タイコサージュ（1989年生、母タイエルフ）

タイコサージュ（1989年5月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のフオテイテン（当時5歳）と交配したタイエルフが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）メイタイ牧場。戦績は、中央平地17戦3勝。1992年のフラワーカップ(牝G3)で3着に入った他、1992年のスイートピーステークス(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坪憲章厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

2月29日、デビュー戦は岸滋彦騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。馬体重は450kg。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のセンターローズに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月21日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 雨/不良）に出走。芝レース、重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

4月26日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスーパートドロキをクビ差振り切って制した。

5月24日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（3戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

7月5日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岸滋彦騎手（4戦2勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

10月4日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（5戦2勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（6戦2勝）。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

12月20日、中4週で迎えた9戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

4歳（1993年）

10月30日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

11月13日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（7戦2勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に敗れた。

12月4日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の’93ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後は勢いを失って12着に終わった。

5歳（1994年）

1月6日、中4週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の新春賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（8戦2勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の和布刈特別（小倉芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（9戦2勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

3月12日、中5週で迎えた15戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の周防灘特別（小倉芝2000m 曇/不良）に出走。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るオンワードイーグルを猛烈な末脚でクビ差だけ差し切って久々に白星を挙げた。

4月16日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた16戦目は、ハンデ戦のなにわステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた17戦目は、岸和田ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（10戦2勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。