エミノマユアク（2013年生、母エミリア）

エミノマユアク（2013年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「笑みの眉開く。笑顔になること、花のつぼみが開くこと」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時13歳）と交配したエミリアが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）酒井牧場。戦績は、中央平地11戦2勝、地方9戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2016年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

尾関知人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

7月25日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（福島芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3歳（2016年）

1月30日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

6月11日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアッキーに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月16日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では僅かずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のミスチフウイッチをクビ差振り切って2勝目を収める

9月10日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦2勝）。18頭立ての17番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず17着に終わった。

11月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のシャングリラ賞（東京ダート1600m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

4歳（2017年）

2月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に終わった。

4月15日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

6月17日、中8週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた9戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

7月9日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

10月7日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

12月7日、中8週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた12戦目は、沢田龍哉騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の香取特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

12月19日、中1週で馬体重を前走から17kg絞って迎えた13戦目は、万両特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で沢田龍哉騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のジョーフリッカーに2馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

5歳（2018年）

1月24日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で沢田龍哉騎手（2戦1勝）。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた15戦目は、フレンドリーレイン特別（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で沢田龍哉騎手（3戦1勝）。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

2月28日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で沢田龍哉騎手（4戦1勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

3月15日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデ戦のレディスセレクション（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で沢田龍哉騎手（5戦1勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したオルキスリアンに半馬身届かず2着となった。

4月5日、中2週で迎えた18戦目は、爽春特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で沢田龍哉騎手（6戦1勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着を確保した。

4月11日、連闘で迎えた19戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で沢田龍哉騎手（7戦1勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦のオオムラサキツツジ特別（浦和ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のオーバークロックをクビ差振り切って4勝目を収める

6歳（2019年）

1月16日、約9か月の休養明けで迎えた21戦目は、船えもん!「ええもん探して!」カップ（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は沢田龍哉騎手（8戦1勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた22戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、春告鳥特別（浦和ダート1600m 曇/重）に出走。9頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に終わった。

2月27日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

3月13日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦の読売えきものがたり賞（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で高松亮騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のノースガッツに3馬身の差をつけて5勝目を手にした。

3月29日、中1週で迎えた25戦目は、ブラッドストーン特別（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で高松亮騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したオーサムロードにハナ差届かず2着となった。

4月17日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で高松亮騎手（4戦1勝）。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいいところがなく7着に終わった。

5月3日、中1週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた27戦目は、山中悠希騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の皐月特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したブレークオンスルーを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

5月31日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた28戦目は、ハナミズキ特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山中悠希騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

6月6日、連闘で迎えた29戦目は、牝馬限定戦の夏木立賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山中悠希騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

7月17日、中5週で迎えた30戦目は、ハンデ戦の文月特別（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で山中悠希騎手（3戦0勝）。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

7月24日、連闘で迎えた31戦目は、ハンデ戦のトワイライトカップ（浦和ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で山中悠希騎手（4戦0勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

8月12日、中2週で迎えた32戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、一般B2六（大井ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

2019年8月29日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。