シルバークロス（2002年生、母ベストシルバー）

シルバークロス（2002年6月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「銀の十字架」。毛色は芦毛。種牡馬のトウカイテイオー（当時14歳）と交配したベストシルバーが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）沖田牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方27戦7勝2着2回。2005年の高知県知事賞(地方重賞)に勝利した他、2005年の黒潮菊花賞(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、沖田牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

黒川武厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2004年）

6月16日、デビュー戦は井上俊彦騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のオーバンハヤテに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月29日、中5週で迎えた2戦目は、2歳オープンのホワイトマズル賞（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。12着に敗れた。

8月10日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのジャングルポケット賞（旭川ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。3着を確保した。

9月11日、中4週で迎えた4戦目は、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で井上俊彦騎手（3戦1勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

9月28日、中1週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、2歳オープンのタニノギムレット賞（旭川ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で井上俊彦騎手（4戦1勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。9着に終わった。

10月26日、中3週で迎えた6戦目は、2歳オープンのティンバーカントリー賞（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で井上俊彦騎手（5戦1勝）。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。11着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた7戦目は、2歳オープンのグラスワンダー賞（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で井上俊彦騎手（6戦1勝）。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。12着に終わった。

3歳（2005年）

7月3日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた9戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

8月28日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（1戦0勝）。17頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい17着に終わった。

10月1日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、中西達也騎手を鞍上に迎えて、一般E2（高知ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のグレートステップに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月10日、連闘で迎えた12戦目は、一般D6（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で中西達也騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のグリーンフォックスに6馬身の差をつけて3勝目をマークした。

10月30日、中2週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞の黒潮菊花賞（高知ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中西達也騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、トップアオバにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月13日、中1週で迎えた14戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、あと3っつ、みつ特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、エアレーザーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月27日、中1週で迎えた15戦目は、知事賞ステップ（高知ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は中西達也騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のブラックウージに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月11日、中1週で迎えた16戦目は、西川敏弘騎手を鞍上に迎えて、師走特別（高知ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るオウゴンスターを上がり0位の末脚でクビ差だけ差し切って5勝目をつかんだ。

12月17日、連闘で迎えた17戦目は、冬至特別（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西川敏弘騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のトニーファイヤーに3馬身の差をつけて6勝目を獲得した。

12月31日、中1週で迎えた18戦目は、地方重賞の高知県知事賞（高知ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は中西達也騎手（4戦3勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のバンブーウニオンに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4歳（2006年）

1月22日、中2週で迎えた19戦目は、ジャニュアリー特別（高知ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で中西達也騎手（5戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには参加できず4着に敗れた。

2月5日、中1週で迎えた20戦目は、アメジスト特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で中西達也騎手（6戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

5歳（2007年）

5月20日、約15か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた21戦目は、鷹野宏史騎手を鞍上に迎えて、お箸の国13周年特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた22戦目は、古川未来誕生記念特別（高知ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で鷹野宏史騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に敗れた。

6月17日、中1週で迎えた23戦目は、一般A3（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で鷹野宏史騎手（2戦0勝）。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に終わった。

7月16日、中3週で迎えた24戦目は、一般A2（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

7月29日、中1週で迎えた25戦目は、一般A3（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

8月12日、中1週で迎えた26戦目は、一般A3（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は鷹野宏史騎手（3戦0勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に終わった。

8月26日、中1週で迎えた27戦目は、一般A3（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鷹野宏史騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず9着に敗れた。

9月9日、中1週で迎えた28戦目は、一般A3（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鷹野宏史騎手（5戦0勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

9月30日、中2週で迎えた29戦目は、一般A2（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で鷹野宏史騎手（6戦0勝）。7頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた30戦目は、西山裕貴騎手を鞍上に迎えて、一般A2（高知ダート1400m 曇/重）に出走。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた31戦目は、輝・美幸結婚十年特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は鷹野宏史騎手（7戦0勝）。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。