ジャスミンブリーズ（1993年生、母ハートコンシャス）

ジャスミンブリーズ（1993年3月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のキャロルハウス（当時8歳）と交配したハートコンシャスが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）山田牧場。戦績は、中央平地33戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1998年の節分賞(900万下)。

経歴

デビュー前

浅野洋一郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

11月11日、デビュー戦は加藤和宏騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は412kg。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスヴェルトアンジュに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月17日、中4週で迎えた2戦目は、3歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦1勝）。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

3歳（1996年）

1月28日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（2戦1勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

2月25日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定4歳500万下の桃花賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、5着に終わった。

3月16日、中2週で迎えた5戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/重）に出走。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

4月7日、中2週で迎えた6戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下のミモザ賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

4月28日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた8戦目は、4歳500万下の夏木立賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（5戦1勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

7月13日、中8週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の知床特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（6戦1勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の宗谷特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（7戦1勝）。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったマイティグレイを半馬身捉え切れず2着となった。

8月10日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の湯川特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤和宏騎手（8戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月31日、中2週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の仁山特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったシクレノンジュエルにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

10月5日、中4週で迎えた13戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

10月26日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の本栖湖特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（9戦1勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

11月24日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（10戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のシルクトパーズを半馬身振り切って2勝目を手に入れた。

12月15日、中2週で迎えた16戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の千葉テレビ杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したドウカンチグサを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

4歳（1997年）

1月19日、中4週で迎えた17戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の若潮賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、5着に終わった。

2月16日、中3週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下のテレビ埼玉杯（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月22日、中4週で迎えた19戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の隅田川特別（中山芝2000m 曇/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい最後はユーワマジェスタと並んで9着同着となった。

4月12日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の千葉日報杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず4着に敗れた。

4月27日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の金峰山特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

5月17日、中2週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

8月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、池田鉄平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下のニセコ特別（札幌芝1800m 小雨/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

10月11日、中8週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（11戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下の相模湖特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（12戦2勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（13戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の鳥羽特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は池田鉄平騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

5歳（1998年）

1月6日、中3週で迎えた28戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は加藤和宏騎手（14戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るオンワードサラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

1月24日、中2週で迎えた29戦目は、5歳以上900万下の頌春賞（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（15戦3勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

2月8日、中1週で迎えた30戦目は、5歳以上900万下の節分賞（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のエアパッションをクビ差振り切って勝利をモノにする

3月2日、中2週で迎えた31戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/重）に50kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

3月14日、中1週で迎えた32戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

5月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた33戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の欅ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は池田鉄平騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではいいところがなく14着に終わった。