スヴェルトアンジュ（1993年生、母ファイトボロン）

スヴェルトアンジュ（1993年5月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のジヤツジアンジエルーチ（当時10歳）と交配したファイトボロンが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は（有）小田牧場。戦績は、中央平地23戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1997年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

矢野照正厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

11月11日、デビュー戦は木幡初広騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は418kg。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で驀進したが、勝ったジャスミンブリーズにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

11月26日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

3歳（1996年）

11月10日、約11か月半の休養明けで迎えた3戦目は、藤原英幸騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟芝1400m 外回り晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

11月16日、連闘で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた5戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい16着に終わった。

12月14日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

4歳（1997年）

1月27日、中5週で迎えた7戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤原英幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

2月9日、中1週で迎えた8戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

3月2日、中2週で迎えた9戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

3月15日、中1週で迎えた10戦目は、嶋田高宏騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

3月23日、連闘で迎えた11戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田高宏騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。

4月26日、中4週で迎えた12戦目は、江田勇亮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下の長岡特別（新潟芝1200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したポップスギャルを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

5月10日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で江田勇亮騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

5月17日、連闘で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（新潟芝1400m 外回り晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で江田勇亮騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月21日、中4週で迎えた15戦目は、5歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で江田勇亮騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタイトルタイムを3/4馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

7月12日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で江田勇亮騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のタイトルタイムをハナ差振り切って2勝目をゲットした。

7月26日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の栃尾特別（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で江田勇亮騎手（5戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

8月24日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の村上特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で江田勇亮騎手（6戦2勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

9月27日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下の小野川湖特別（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で江田勇亮騎手（7戦2勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月19日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の土湯特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で江田勇亮騎手（8戦2勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

11月8日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

11月30日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の恵那特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は江田勇亮騎手（9戦2勝）。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

5歳（1998年）

1月5日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた23戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で江田勇亮騎手（10戦2勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。