タカネザクラ（1989年生、母ユーフラワー）

タカネザクラ（1989年4月8日）は、日本の競走馬。牝馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のキンカイチフジ（当時8歳）と交配したユーフラワーが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）久保農場。戦績は、中央平地26戦5勝、地方4戦0勝。1993年の三春ステークス(アラ系4歳以上オープンハンデ)で3着に入った他、1991年のアラブ3歳ステークス(アラ系3歳オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

6月22日、デビュー戦は橋本広喜騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（福島芝1000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は456kg。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて、最後は2着のセンリーオパールに1馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月28日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、アラ系3歳400万下（新潟芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月14日、中6週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた3戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳オープン（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

9月28日、中1週で迎えた4戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（福島ダート1700m 曇/重）に出走。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月13日、中1週で迎えた5戦目は、アラ系3歳400万下のアラブ3歳特別（福島芝1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

11月3日、中2週で迎えた6戦目は、アラ系3歳400万下（福島ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた7戦目は、アラ系3歳400万下のアラブ3歳特別（中京ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で坂本勝美騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のコッパブルーに2馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

12月14日、中2週で迎えた8戦目は、蛯名信広騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

3歳（1992年）

6月13日、約6か月の休養明けで迎えた9戦目は、アラ系4歳以上800万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい7着に敗れた。

6月27日、中1週で迎えた10戦目は、アラ系4歳以上800万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（5戦1勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

7月11日、中1週で迎えた11戦目は、アラ系4歳以上800万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（6戦1勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず4着に終わった。

7月25日、中1週で迎えた12戦目は、アラ系4歳以上800万下（札幌ダート1000m 雨/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では目立つような脚を使えず4着に終わった。

8月15日、中2週で迎えた13戦目は、アラ系4歳以上800万下（函館芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

4歳（1993年）

1月6日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた14戦目は、アラ系4歳以上400万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るライトフローラを上がり1位タイの末脚でクビ差だけ差し切って休み明け初戦をモノにした。

3月6日、中7週で迎えた15戦目は、アラ系4歳以上800万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（7戦1勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトウヤランナーをアタマ差振り切って勝利を手中に収めた。

3月20日、中1週で迎えた16戦目は、アラ系4歳以上800万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（8戦2勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。0着に敗れた。

4月24日、中4週で迎えた17戦目は、伊藤直人騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上800万下（新潟ダート1700m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

5月8日、中1週で迎えた18戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上800万下のアラブ特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフジヤマチュウジに1馬身の差をつけて5勝目を挙げた。

5月16日、連闘で迎えた19戦目は、アラ系4歳以上オープン（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

7月18日、中8週で迎えた20戦目は、重賞のセイユウ記念（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は橋本広喜騎手（5戦2勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

8月7日、中2週で迎えた21戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（6戦2勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に終わった。

9月4日、中3週で迎えた22戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（7戦2勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた23戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、重賞のタマツバキ記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

10月17日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの三春ステークス（福島芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（2戦1勝）。5頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて3着に敗れた。

10月31日、中1週で迎えた25戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（福島ダート1700m 曇/重）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

11月13日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブ王冠（福島芝1800m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（3戦1勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

5歳（1994年）

7月10日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた27戦目は、吉田隆二騎手を鞍上に迎えて、有明賞（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月13日、約4か月の休み明けで迎えた28戦目は、矢ケ部徹騎手を鞍上に迎えて、有明賞（荒尾ダート2000m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた29戦目は、有明賞（荒尾ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢ケ部徹騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。8着に終わった。

6歳（1995年）

2月19日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた30戦目は、有明賞（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で矢ケ部徹騎手（2戦0勝）。7頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。7着に終わった。