ヴィータアレグリア（2011年生、母カクタスペア）

ヴィータアレグリア（2011年2月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「生きる喜び（伊）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時11歳）と交配したカクタスペアが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地13戦3勝2着1回、地方5戦1勝2着1回。2016年のエンプレス杯(牝Jpn2)で2着に入った他、2016年のマリーンカップ(牝Jpn3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1,200万円（3万×400口）で一口馬主が募集された。

高柳瑞樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

8月25日、デビュー戦は武士沢友治騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は446kg。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。

12月23日、約4か月の休養明けで迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のダイワリベラルに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2014年）

3月2日、中9週で迎えた3戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

3月21日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず12着に終わった。

5月24日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。17頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

8月30日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に49kgの軽斤量で出走。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

11月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 小雨/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で伴啓太騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

4歳（2015年）

2月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

6月20日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

7月5日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、伸びてきたミキノハルモニー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月26日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

10月31日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のコスモナチュラルに2馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

5歳（2016年）

1月11日、中9週で迎えた13戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るマユキを上がり2位の末脚で半馬身差し切って3勝目をつかんだ。

3月2日、中6週で迎えた14戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったアムールブリエに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

4月13日、中5週で迎えた15戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るブルーチッパーを次元の違う末脚で半馬身差し切って初の重賞タイトルを手にした。

7月6日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

12月7日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から7kg戻して迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

6歳（2017年）

3月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。