ブルーエンプレス（1996年生、母ヤマサンヒノデ）

ブルーエンプレス（1996年5月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時4歳）と交配したヤマサンヒノデが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）武牧場。戦績は、中央平地20戦3勝2着5回。2000年の愛知杯(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

YGGオーナーズクラブにて総額2,100万円（5.25万×400口）で一口馬主が募集された。

武宏平厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1999年）

2月21日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中京ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

3月7日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、武英智騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（中京芝2000m 雨/良）に50kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るワンダーディアナを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて1位に入線したが、その後5着に降着となった。

3月28日、中2週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったゼンノスプーンに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

8月28日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

9月5日、連闘で馬体重を前走から14kg絞って迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、逃げるロードファルコンを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月18日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のキタサンカチドキに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

9月25日、連闘で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の利尻特別（札幌芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

10月16日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた8戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の松川浦特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したエリモチャンプに半馬身届かず2着となった。

11月7日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の逢坂山特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったスノーパレードに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月27日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の志賀島特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のトウカイマイルドに2馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4歳（2000年）

1月9日、中5週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下の初夢賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に敗れた。

2月5日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の春日特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマンノチャンピオンをクビ差振り切って3勝目を収める

6月3日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は武英智騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったトゥナンテに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

7月9日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武英智騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

5歳（2001年）

4月14日、約9か月半の休み明けで迎えた15戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

5月12日、中3週で迎えた16戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

6月2日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に敗れた。

9月22日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は武英智騎手（3戦0勝）。7頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に終わった。

6歳（2002年）

10月19日、約13か月の休み明けで迎えた19戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

11月10日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場なく13着に終わった。