トゥナンテ（1995年生、母ダイナサルーン）

トゥナンテ（1995年5月3日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のサクラユタカオー（当時13歳）と交配したダイナサルーンが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は追分ファーム。戦績は、中央平地23戦8勝2着1回。2000年の毎日王冠(G2)に勝利した他、2000年の天皇賞（秋）(G1)で3着に入るなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,200万円（80万×40口）で一口馬主が募集された。

松元省一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1998年）

9月5日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は532kg。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい15着に敗れた。

9月20日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた3戦目は、常石勝義騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1700m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月24日、中2週で迎えた4戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミルズウィスパーを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

11月7日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

11月22日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて11着に敗れた。

12月5日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のストリートシンガーに1馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

12月20日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の矢作川特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のレザーゲイルに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（1999年）

1月24日、中4週で迎えた9戦目は、5歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（6戦2勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエリモウイングをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

3月21日、中7週で迎えた10戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で幸英明騎手（7戦3勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月17日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（中京芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で幸英明騎手（8戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したスエヒロコマンダーを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

5月16日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で幸英明騎手（9戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた13戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で幸英明騎手（10戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

11月6日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で幸英明騎手（11戦3勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

11月27日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた15戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で幸英明騎手（12戦3勝）。17頭立ての10番人気で18番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい11着に終わった。

12月26日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた16戦目は、六甲ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で幸英明騎手（13戦3勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のトウカイパルサーを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

5歳（2000年）

2月6日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で幸英明騎手（14戦4勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

4月2日、中7週で迎えた18戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で幸英明騎手（15戦4勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

5月14日、中5週で迎えた19戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（福島芝2000m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は15戦連続で幸英明騎手（16戦4勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露し、3着に入った。

6月3日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は16戦連続で幸英明騎手（17戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のブルーエンプレスに4馬身の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。

7月16日、中5週で迎えた21戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で幸英明騎手（18戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のロサードを3/4馬身振り切って重賞2勝目を挙げた。

10月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は18戦連続で幸英明騎手（19戦6勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤカイザーをクビ差振り切って3連勝で3つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

10月29日、中2週で迎えた23戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は19戦連続で幸英明騎手（20戦7勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。