ウインレジェンド（2003年生、母シンコウノビー）

ウインレジェンド（2003年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋伝説」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時17歳）と交配したシンコウノビーが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）シンコーファーム。戦績は、中央平地11戦3勝2着3回。2006年の葵ステークス(オープン)に勝利した他、2006年の橘ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ウインレーシングクラブにて総額1億2,000万円（30万×400口）で一口馬主が募集された。

瀬戸口勉厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

10月22日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は482kg。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアロットオブラブを豪脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月5日、中1週で迎えた2戦目は、2歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったエムエスワールドにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

11月20日、中1週で迎えた3戦目は、2歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったロジックにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

12月3日、中1週で迎えた4戦目は、2歳500万下の千両賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

3歳（2006年）

1月7日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

4月9日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のメイショウゲンジに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月23日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で福永祐一騎手（6戦2勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、伸びてきたセレスダイナミック決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月14日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のコアレスコジーンに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

6月11日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

9月10日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、G2のセントウルステークス（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

9月23日、中1週で迎えた11戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、ペルセウスステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。