ロジック（2003年生、母エイプリルドラマ）

ロジック（2003年3月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「論理学」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時5歳）と交配したエイプリルドラマが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は武田修一。戦績は、中央平地23戦3勝2着2回。2006年のNHKマイルカップ(G1)に勝利した他、2006年のニュージーランドトロフィー(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、武田修一から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、前田幸治によって3,097.5万円で落札された。

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

10月8日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は506kg。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のディープパートナーに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月29日、中2週で迎えた2戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた3戦目は、2歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のウインレジェンドに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月17日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンのさざんかステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、伸びてきたイースター決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

3歳（2006年）

1月9日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

2月25日、中6週で迎えた6戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったステキシンスケクンに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

4月8日、中5週で迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月7日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（5戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のファイングレインをクビ差振り切って3歳マイル王の称号を手中に収めた。

5月28日、中2週で迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

10月8日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は武豊騎手（6戦3勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は勢いを失って16着に敗れた。

11月4日、中3週で迎えた11戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（7戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

11月19日、中1週で迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く17着に敗れた。

4歳（2007年）

1月6日、中6週で迎えた13戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

2月17日、中5週で迎えた14戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

4月1日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

5月5日、中4週で迎えた17戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

5歳（2008年）

2月9日、約9か月半の休養明けで迎えた18戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

3月15日、中4週で迎えた19戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

4月13日、中3週で迎えた20戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

5月11日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの都大路ステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

6歳（2009年）

7月12日、約14か月の休み明けで迎えた22戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

8月23日、中5週で迎えた23戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。