ステキシンスケクン（2003年生、母Autumn Moon）

ステキシンスケクン（2003年3月10日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「ステキ、しんすけ君」。毛色は鹿毛。種牡馬のDanzig（当時26歳）と交配したAutumn Moonが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地29戦4勝2着2回、地方2戦0勝。2006年の京成杯オータムハンデキャップ(ハンデG3)に勝利した他、2006年のアーリントンカップ(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

12月4日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1200m 小雨/良）に出走。馬体重は458kg。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のアスタートリッピーに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月24日、中2週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したダイワティグリスを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3歳（2006年）

1月28日、中4週で迎えた3戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、アドマイヤカリブにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

2月25日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のロジックに3馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

4月16日、中6週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

5月7日、中2週で迎えた6戦目は、G.ボス騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて17着に敗れた。

7月16日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。12着に敗れた。

9月10日、中7週で迎えた8戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のカンファーベストをハナ差振り切って2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

10月1日、中2週で迎えた9戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に終わった。

10月28日、中3週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた11戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

4歳（2007年）

11月3日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

11月23日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦1勝）。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

12月23日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、尾張ステークス（中京芝1200m 晴/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、7着に敗れた。

5歳（2008年）

1月19日、中3週で迎えた15戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

2月10日、中2週で迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

3月23日、中5週で迎えた17戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のリザーブカードに1馬身3/4の差をつけて久々に美酒を浴びた。

5月4日、中5週で迎えた18戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

5月24日、中2週で迎えた19戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

6月19日、中3週で迎えた20戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（旭川ダート1000m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。4着に終わった。

7月20日、中3週で迎えた21戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。6着に終わった。

8月17日、中3週で迎えた22戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

9月14日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月5日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

11月1日、中3週で迎えた25戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

12月21日、中6週で迎えた26戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

6歳（2009年）

4月8日、約3か月半の休み明けで迎えた27戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

5月16日、中4週で迎えた28戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が衰えて17着に終わった。

6月28日、中5週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（6戦2勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

8月9日、中5週で迎えた30戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。18頭立ての18番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では脚を伸ばせず18着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた31戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く16着に終わった。