アドマイヤカリブ（2003年生、母ルビーマイディア）

アドマイヤカリブ（2003年2月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋カリブ海より。最高に美しい馬体と気品高いイメージ」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時14歳）と交配したルビーマイディアが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地15戦3勝2着4回。2005年の函館2歳ステークス(G3)で3着に入った他、2006年のクロッカスステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、近藤利一によって5,250万円で落札された。

小島太厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

6月19日、デビュー戦はK.デザーモ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のタキオンバッハに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

8月7日、中6週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

3歳（2006年）

1月5日、約5か月の休み明けで迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、キンシャサノキセキにハナ差交わされて2着に甘んじた。

1月28日、中2週で迎えた4戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るステキシンスケクンを上がり1位タイの末脚でアタマ差だけ差し切って圧倒的人気に応えた。

5月7日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

10月7日、約5か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

10月29日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したブラックバースピンを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月17日、中6週で迎えた8戦目は、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

4歳（2007年）

1月20日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアイルラヴァゲインに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

2月24日、中4週で迎えた10戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず8着に敗れた。

8月12日、約5か月半の休養明けで迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では全く伸びず8着に敗れた。

9月29日、中6週で迎えた12戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の芦屋川特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、トーホウファイターにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月20日、中2週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の保津峡特別（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシャイナムスメをハナ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

12月2日、中5週で迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（2008年）

2月11日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。