エイシンサリヴァン（2002年生、母Swimmingly）

エイシンサリヴァン（2002年2月18日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は芦毛。種牡馬のEl Prado（当時13歳）と交配したSwimminglyが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地33戦3勝2着2回。2005年のラジオたんぱ賞(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保洋吉厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

10月3日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のカゼノユクエに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月23日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

11月13日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

12月12日、中3週で迎えた4戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

3歳（2005年）

1月9日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下の寒竹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（5戦1勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のアクレイムに1馬身半の差をつけて2勝目を収める

3月6日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（6戦2勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で吉田豊騎手（7戦2勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

4月30日、中4週で迎えた9戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉田豊騎手（8戦2勝）。17頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、6着に入り込んだ。

5月28日、中3週で迎えた10戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

7月3日、中4週で迎えた11戦目は、高橋智大騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

8月7日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（9戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず12着に敗れた。

10月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（10戦2勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

11月26日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（11戦2勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

12月25日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（12戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

4歳（2006年）

1月15日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（13戦2勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

2月12日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の立春賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（14戦2勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

3月4日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の両国特別（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（15戦2勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。

3月18日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉田豊騎手（16戦2勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に敗れた。

5月14日、中7週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の八ヶ岳特別（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で吉田豊騎手（17戦2勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず最後はサクラランサーと並んで7着同着となった。

6月18日、中4週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で吉田豊騎手（18戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下のいわき特別（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で吉田豊騎手（19戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

7月22日、中2週で迎えた23戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の駒ケ岳特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、マイハッピークロスにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月20日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、3歳以上500万下の知床特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

9月16日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下の定山渓特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず3着に沈んだ。

10月15日、中3週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（20戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアイシクルアートを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

11月4日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（21戦3勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（22戦3勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

12月10日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の千葉テレビ杯（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（23戦3勝）。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

12月24日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は高橋智大騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着を確保した。

5歳（2007年）

1月7日、中1週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた31戦目は、4歳以上1000万下（中山芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（24戦3勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦し、3着に入った。

1月20日、中1週で迎えた32戦目は、4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（25戦3勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、3着に入った。

2月11日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の調布特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（26戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でなんとか走り抜いたが、抜け出したコパノスイジンに3/4馬身届かず2着に敗北した。