ナイキバリアント（2002年生、母Mystical Tricks）

ナイキバリアント（2002年2月5日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋勇敢な」。毛色は芦毛。種牡馬のStephen Got Even（当時6歳）と交配したMystical Tricksが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地11戦1勝2着1回、地方3戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2004年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

古賀史生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

12月4日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は522kg。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のモアザンベストに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2005年）

1月10日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、3歳500万下の黒竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

4歳（2006年）

4月16日、約15か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

5月14日、中3週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

6月15日、中4週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ファンシーレイン特別（船橋ダート1700m 小雨/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマルマツキセキに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

7月8日、中2週で迎えた6戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の三陸特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

8月6日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

9月16日、中5週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったトップガンマンにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

10月29日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の土湯温泉特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

5歳（2007年）

7月22日、約9か月の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は小野次郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

6歳（2008年）

5月8日、約9か月半の休養明けで迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ファンシーサドル特別（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。

10月5日、約5か月の休養明けで迎えた12戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の釧路湿原特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の小名浜特別（福島ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

12月11日、中6週で迎えた14戦目は、フェイスフルビット特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るヒュームウッドを鬼脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。