グランドクロス（1990年生、母グランドスラム）

グランドクロス（1990年3月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のシービークロス（当時15歳）と交配したグランドスラムが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）豊洋牧場。戦績は、中央平地5戦2勝2着1回。1993年のスイートピーステークス(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

二本柳俊一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

11月8日、デビュー戦は古川寛和騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のダンサーズシューズに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月19日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川寛和騎手（1戦1勝）。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

3歳（1993年）

1月30日、中5週で迎えた3戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のケントニーオーに1馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

4月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったデンコウセッカに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

5月23日、中3週で迎えた5戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。