ケントニーオー（1990年生、母ケンマドンナ）

ケントニーオー（1990年5月5日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトニービン（当時7歳）と交配したケンマドンナが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地24戦5勝2着5回。1994年の東京新聞杯(G3)で2着に入った他、1997年の小倉大賞典(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

嶋田潤厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

12月6日、デビュー戦は鹿戸雄一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は424kg。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のフジノカムイに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1993年）

1月6日、中3週で迎えた2戦目は、4歳500万下の黒竹賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、勝ったグランドクロスにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

2月21日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下の春菜賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、勝ったクエストフォベストにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

3月20日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったビワハヤヒデに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

10月9日、約7か月の休み明けで迎えた6戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアララットサンを半馬身振り切って下馬評通りの実力を証明した。

11月13日、中4週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の多摩川特別（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のフライングコラムに2馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

12月19日、中4週で迎えた8戦目は、師走ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のクイックアクティーに1馬身3/4の差をつけて4勝目をつかんだ。

4歳（1994年）

2月6日、中6週で迎えた9戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったセキテイリュウオーにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

3月13日、中4週で迎えた10戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で蛯名正義騎手（7戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたサクラチトセオー決め手に屈してクビ差の2位に入線したが、その後5着に降着となった。

5歳（1995年）

12月23日、約21か月半の休養明けで迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、4着に終わった。

6歳（1996年）

2月4日、中5週で迎えた12戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

3月10日、中4週で迎えた13戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

4月6日、中3週で迎えた14戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

4月21日、中1週で迎えた15戦目は、嶋田高宏騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月15日、約5か月の休養明けで迎えた16戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田高宏騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

10月19日、中4週で迎えた17戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

11月3日、中1週で迎えた18戦目は、新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は嶋田高宏騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のタイキマーシャルに1馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

12月21日、中6週で迎えた19戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田高宏騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

7歳（1997年）

2月2日、中5週で迎えた20戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

2月16日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は嶋田高宏騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したオースミマックスに3/4馬身届かず2着となった。

11月22日、約9か月半の休養明けで迎えた22戦目は、富士ステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田高宏騎手（5戦1勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

12月7日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で嶋田高宏騎手（6戦1勝）。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

8歳（1998年）

1月6日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた24戦目は、中山競馬場開設70周年記念ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で嶋田高宏騎手（7戦1勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。