セキテイリュウオー（1989年生、母レインボーローズ）

セキテイリュウオー（1989年4月30日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時16歳）と交配したレインボーローズが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）千葉飯田牧場。戦績は、中央平地26戦5勝2着7回。1993年、1994年と天皇賞（秋）(G1)で2回2着に入った他、1993年の毎日王冠(G2)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

藤原敏文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

12月1日、デビュー戦は蛯沢誠治騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、シービーゲイルに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

12月22日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るレオサリュートを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1992年）

1月11日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下の若竹賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

2月3日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯沢誠治騎手（3戦1勝）。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

2月23日、中2週で迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の春菜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったタイガーエースにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

3月22日、中3週で迎えた6戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（中山芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサウスオーに4馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

4月19日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、6着に終わった。

5月31日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

11月8日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、6着に入り込んだ。

12月6日、中3週で迎えた10戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したフジヤマケンザンを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

4歳（1993年）

1月5日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で田中勝春騎手（6戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカリブソングをアタマ差振り切って初の重賞タイトルをつかんだ。

2月21日、中6週で迎えた12戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 小雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で田中勝春騎手（7戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた13戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で田中勝春騎手（8戦2勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた14戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で田中勝春騎手（9戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したサクラセカイオーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

5月16日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で田中勝春騎手（10戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月13日、中3週で迎えた16戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 雨/良）に出走。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

10月10日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（11戦2勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったシンコウラブリイに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

10月31日、中2週で迎えた18戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（12戦2勝）。17頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したヤマニンゼファーにハナ差届かず2着に惜敗した。

12月5日、中4週で迎えた19戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（13戦2勝）。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るマキノトウショウを上がり1位の末脚で半馬身差し切って人気に違わぬ実力を証明した。

12月26日、中2週で迎えた20戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（14戦3勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

5歳（1994年）

2月6日、中5週で迎えた21戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（15戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のケントニーオーを半馬身振り切って重賞2勝目を挙げた。

10月9日、約8か月の休養明けで迎えた22戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（16戦4勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

10月30日、中2週で迎えた23戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で田中勝春騎手（17戦4勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したネーハイシーザーを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

6歳（1995年）

7月9日、約8か月半の休み明けで迎えた24戦目は、G2の高松宮杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田中勝春騎手（18戦4勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

7歳（1996年）

2月4日、約7か月の休み明けで迎えた25戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で田中勝春騎手（19戦4勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

3月10日、中4週で迎えた26戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で田中勝春騎手（20戦4勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に敗れた。