ニシノカナン（2020年生、母セイウンチャーム）

ニシノカナン（2020年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+霞ヶ浦の南」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時13歳）と交配したセイウンチャームが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は中山高鹿康。戦績は、中央平地11戦0勝、地方11戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2023年の3歳以上C2 28。

経歴

デビュー前

杉浦宏昭厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

7月3日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

7月24日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

11月13日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた3戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

11月27日、中1週で迎えた4戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、6着を確保した。

3歳（2023年）

1月5日、中5週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

2月4日、中1週で迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

2月25日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は野中悠太郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

4月23日、中7週で迎えた9戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

5月6日、中1週で迎えた10戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

7月8日、中8週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

8月8日、中3週で迎えた12戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のエメラルド賞（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

10月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から23kg増やして迎えた13戦目は、出水拓人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 28（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のシェヘラザードに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月6日、中1週で迎えた14戦目は、さがけいば無料ネット新聞うまかつ.net賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で出水拓人騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

11月19日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上C2 18（佐賀ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で出水拓人騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた16戦目は、C2-17組（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で出水拓人騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上C2 16（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で出水拓人騎手（4戦1勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のデスティロッソに1馬身半の差をつけて優勝

4歳（2024年）

1月8日、中2週で迎えた18戦目は、KYUSHU DREAM賞（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で出水拓人騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったアグルーメにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

1月28日、中2週で迎えた19戦目は、一般C2-9（佐賀ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で出水拓人騎手（6戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

2月11日、中1週で迎えた20戦目は、TCC Japan賞（佐賀ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で出水拓人騎手（7戦2勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったファイブジーをクビ差捉え切れず2着に惜敗した。

3月9日、中3週で迎えた21戦目は、川島拓騎手を鞍上に迎えて、一般C2-7（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のシャルマンシェリーを3/4馬身振り切って勝利をモノにする

3月30日、中2週で迎えた22戦目は、春光特選（佐賀ダート1750m 曇/重）に出走。鞍上は出水拓人騎手（8戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のターンザコーナに2馬身の差をつけて制した。