マダムトランプ（1990年生、母マダムアイアン）

マダムトランプ（1990年3月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時18歳）と交配したマダムアイアンが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者はホウセイ牧場。戦績は、中央平地7戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1994年の松島特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

富田六郎厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1993年）

1月30日、デビュー戦は安田富男騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（東京ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のホクトスターライトに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月28日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定4歳500万下の桃花賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したコウチカムイオーを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着となった。

12月18日、約10か月の休み明けで迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたナスケンスワロー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（1994年）

4月30日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田富男騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

5月28日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で安田富男騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のクインアリスに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

6月25日、中3週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の松島特別（福島芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で安田富男騎手（5戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のニッポーバーディーをクビ差振り切って3勝目を手中に収めた。

7月30日、中4週で迎えた7戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の加治川特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。