コウチカムイオー（1990年生、母マイビユーテイ）

コウチカムイオー（1990年3月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハギノカムイオー（当時11歳）と交配したマイビユーテイが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）荻伏牧場。戦績は、中央平地32戦3勝2着2回、中央障害1戦1勝、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は1993年のHTB賞(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

古賀一隆厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

11月14日、デビュー戦は加藤和宏騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたサクラシンゼンオー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月21日、連闘で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（東京芝1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたダンサーズシューズ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月19日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のニッポーバーディーに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1993年）

1月31日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

2月28日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定4歳500万下の桃花賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤和宏騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のマダムトランプに1馬身3/4の差をつけて優勝

3月21日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた6戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。

4月25日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

5月22日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（5戦2勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

6月19日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のHTB賞（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（6戦2勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のウイナーズサンに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月11日、中2週で迎えた10戦目は、根本康広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

7月25日、中1週で迎えた11戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、道新杯（札幌芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい12着に終わった。

11月14日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、玉井智光騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/重）に出走。18頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は失速してしまい17着に終わった。

12月4日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（7戦3勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はバテてしまい15着に敗れた。

12月18日、中1週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた14戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを5馬身以上確保して、かなり遅いペースでレースを進める。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

4歳（1994年）

1月22日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

3月5日、中5週で迎えた16戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、G3の中日新聞杯（小倉芝1800m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に敗れた。

4月30日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、箱根ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は玉井智光騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

5月21日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた18戦目は、ハンデ戦の府中ステークス（東京芝1600m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

6月18日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のHTB賞（札幌芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は郷原洋司騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

7月10日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（3戦0勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下のアカシヤステークス（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋司騎手（4戦0勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

8月7日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の長万部特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で郷原洋司騎手（5戦0勝）。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

5歳（1995年）

1月15日、約5か月半の休み明けで迎えた23戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は玉井智光騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた24戦目は、塚越一弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の火の山特別（小倉芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた25戦目は、伊藤暢康騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 雨/重）に出走。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

3月11日、中3週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は塚越一弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下の長良川特別（中京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で塚越一弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた28戦目は、矢原洋一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’95中山ヤングジョッキーズステークス（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた29戦目は、津留千彰騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1600m 曇/重）に出走。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

5月27日、中3週で迎えた30戦目は、星野忍騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下の是政特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

6月18日、中2週で迎えた31戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で星野忍騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のサニーメンデスに約22馬身の大差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

6歳（1996年）

6月8日、約12か月の休養明けで迎えた32戦目は、麦秋ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は玉井智光騎手（3戦0勝）。14頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。

6月29日、中2週で迎えた33戦目は、安達太良ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は矢原洋一騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

7歳（1997年）

1月30日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から13kg減らして迎えた34戦目は、鷹見浩騎手を鞍上に迎えて、ダイヤモンドレディ賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。

2月28日、中3週で迎えた35戦目は、神澤和弥騎手を鞍上に迎えて、仲春賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。12着に終わった。