ショウナンアンセム（2013年生、母ヴォラドーレス）

ショウナンアンセム（2013年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋定番曲、応援歌」。毛色は芦毛。種牡馬のジャングルポケット（当時15歳）と交配したヴォラドーレスが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は森永牧場。2019年の高松宮記念(G1)で3着に入った他、2018年のパラダイスステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中剛厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

6月27日、デビュー戦はL.オールプレス騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

11月14日、約4か月半の休み明けで迎えた2戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 小雨/良）に出走。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

12月6日、中2週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るキーウエストを豪脚で3/4馬身差し切って未勝利勝ちを決めた。

12月19日、中1週で迎えた4戦目は、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

3歳（2016年）

1月5日、中1週で迎えた5戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着を確保した。

3月5日、中8週で迎えた6戦目は、3歳500万下の黄梅賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

4月3日、中3週で迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた8戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったオーヴィレールに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月8日、中1週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したノガロにアタマ差届かず2着に甘んじた。

5月29日、中2週で迎えた10戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月4日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったアルジャンテに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月25日、中2週で迎えた12戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したユメノマイホームを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月23日、中3週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

4歳（2017年）

4月23日、約5か月半の休み明けで迎えた15戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったエンジニアに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月13日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のグリニッチヴィレジに2馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

6月10日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

6月24日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のプラトリーナに2馬身半の差をつけて3勝目を手に入れた。

7月29日、中4週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したストーミーシーにハナ差届かず2着となった。

8月27日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（4戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

10月15日、中6週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に敗れた。

5歳（2018年）

1月20日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したモアナにクビ差届かず2着となった。

2月4日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月4日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったカルヴァリオにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

3月17日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のトゥザクラウンに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月20日、中8週で迎えた26戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたロワアブソリュー決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

6月10日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の多摩川ステークス（東京芝1600m 雨/重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦1勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端をきる形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のワンダープチュックに1馬身1/4の差をつけて5勝目を掴み取った。

6月24日、中1週で迎えた28戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のロードクエストに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月12日、中6週で迎えた29戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

9月9日、中3週で迎えた30戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

11月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（4戦2勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の負けじ魂を発揮してゴールまで勇戦し、4着を確保した。

6歳（2019年）

1月13日、中6週で迎えた32戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（5戦2勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

2月3日、中2週で迎えた33戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

3月2日、中3週で迎えた34戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

3月24日、中2週で迎えた35戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

6月30日、約3か月半の休養明けで迎えた36戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

7歳（2020年）

7月5日、約12か月半の休み明けで迎えた37戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた38戦目は、福島テレビオープン（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して3番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

8月16日、中3週で迎えた39戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って13着に終わった。

8月30日、中1週で迎えた40戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

2020年10月1日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。