オーヴィレール（2013年生、母シャンパンフルート）

オーヴィレール（2013年3月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「フランスの修道院の名より」。毛色は芦毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時14歳）と交配したシャンパンフルートが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地25戦4勝2着5回。2017年の鞍馬ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

今野貞一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

8月23日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のシンシアズブレスに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月19日、中3週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

3歳（2016年）

3月19日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

4月24日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のショウナンアンセムに1馬身3/4の差をつけて2勝目をゲットした。

5月15日、中2週で迎えた5戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

8月14日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、6着に入り込んだ。

9月17日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の瀬戸内海特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のピンストライプを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

10月2日、中1週で迎えた8戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったイッテツに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月27日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月23日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4歳（2017年）

1月29日、中4週で迎えた11戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の長篠ステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したフィドゥーシアにハナ差届かず2着に甘んじた。

4月2日、中8週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の船橋市市制施行80周年記念（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

4月22日、中2週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の彦根ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のワキノヒビキに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

5月7日、中1週で迎えた14戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったキングハートにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

7月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

9月2日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。

10月22日、中6週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

5歳（2018年）

1月28日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の長篠ステークス（中京芝1200m 小雪/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したタイセイスターリーに半馬身届かず2着に敗北した。

2月17日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

3月25日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月21日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の彦根ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

5月5日、中1週で迎えた22戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、勝ったダイメイプリンセスから2馬身半差の2着に敗北した。

6月30日、中7週で迎えた23戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

7月29日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

10月2日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

11月11日、中5週で迎えた26戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

12月1日、中2週で迎えた27戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の浜松ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

12月16日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の南総ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず12着に敗れた。

12月28日、中1週で迎えた29戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の2018ファイナルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

6歳（2019年）

2月23日、中7週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。

3月16日、中2週で迎えた31戦目は、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。