ワキノヒビキ（2012年生、母ワキノバクシン）

ワキノヒビキ（2012年3月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋響き」。毛色は鹿毛。種牡馬のオンファイア（当時9歳）と交配したワキノバクシンが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は広田牧場。2014年のダリア賞(オープン)に勝利した他、2014年のもみじステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

清水久詞厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

6月7日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 雨/不良）に出走。馬体重は484kg。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

6月21日、中1週で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のカシノハリウッドをクビ差振り切って初白星を挙げた。

8月9日、中6週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のナイアガラモンローに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月31日、中2週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

10月19日、中6週で迎えた5戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったアルマワイオリに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

11月8日、中2週で迎えた6戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

12月21日、中5週で迎えた7戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。18頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。

3歳（2015年）

3月21日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今一つ伸び切れず16着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた9戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（5戦1勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

5月17日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず14着に終わった。

7月11日、中7週で迎えた11戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の豊明ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではいいところがなく16着に終わった。

4歳（2016年）

2月14日、約7か月半の休養明けで迎えた12戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では見所を作れず15着に終わった。

6月18日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。

7月9日、中2週で迎えた14戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の知多特別（中京芝1400m 小雨/不良）に出走。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露し、5着に入り込んだ。

7月30日、中2週で迎えた15戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

10月1日、中8週で迎えた16戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の芦屋川特別（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

11月6日、中4週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の醍醐特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

11月19日、中1週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた18戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のナンヨーアミーコをクビ差振り切って久々に白星を挙げた。

12月4日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の浜松ステークス（中京芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入った。

12月23日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

5歳（2017年）

3月26日、約3か月の休み明けで迎えた21戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

4月22日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の彦根ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったオーヴィレールに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

5月21日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に敗れた。

7月1日、中5週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（6戦1勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

9月10日、中9週で迎えた25戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず14着に終わった。

9月18日、連闘で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の仲秋ステークス（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

10月1日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で荻野極騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に終わった。

10月22日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦1勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

6歳（2018年）

7月7日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、3歳以上1600万下の豊明ステークス（中京芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は松若風馬騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

8月11日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた30戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では非凡な末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

7歳（2019年）

1月20日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた31戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。

3月1日、中5週で迎えた32戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、弥生特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

3月21日、中2週で迎えた33戦目は、DASHよかわ特別（園田ダート1400m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

4月3日、中1週で迎えた34戦目は、杉浦健太騎手を鞍上に迎えて、大好きそのだけいば特別（園田ダート1230m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

6月4日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた35戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、初夏特別（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に敗れた。

6月17日、中1週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた36戦目は、菅原俊吏騎手を鞍上に迎えて、水無月特別（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着を確保した。

7月15日、中3週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた37戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ジャパンジョッキーズカップ第3戦（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

8月10日、中3週で迎えた38戦目は、桂樹杯（盛岡芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は高松亮騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

9月8日、中3週で迎えた39戦目は、岩本怜騎手を鞍上に迎えて、M2の青藍賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

2019年9月16日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。