ハッピースズラン（1985年生、母ユウセイスズラン）

ハッピースズラン（1985年5月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーアテンシヨン（当時7歳）と交配したユウセイスズランが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は榊原敏明。戦績は、中央平地16戦3勝2着1回。1989年の日経新春杯(G2)で3着に入った他、1988年のトパーズステークス(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

湯浅三郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

1月30日、デビュー戦は田原成貴騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

2月6日、連闘で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったシヨノロマンに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

2月20日、中1週で迎えた3戦目は、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のサンジャクソンに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月6日、中1週で迎えた4戦目は、4歳400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい12着に敗れた。

7月31日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、湯窪幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

8月14日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上400万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で湯窪幸雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

8月28日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下の都井岬特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で湯窪幸雄騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のマルタカクレスタを半馬身振り切って2勝目を挙げた。

9月24日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の夕月特別（阪神芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で湯窪幸雄騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

10月23日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で湯窪幸雄騎手（4戦1勝）。14頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は田原成貴騎手（4戦1勝）。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

11月27日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定オープンのトパーズステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマチカネエルベを自慢の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

12月25日、中3週で迎えた12戦目は、岩元市三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

4歳（1989年）

1月22日、中3週で迎えた13戦目は、G2の日経新春杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（6戦2勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着を確保した。

4月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露し、4着に入り込んだ。

9月9日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた15戦目は、丸山勝秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の野分特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

5歳（1990年）

3月24日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の山陽特別（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。