マチカネエルベ（1983年生、母ミスカマダ）

マチカネエルベ（1983年5月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアローエクスプレス（当時16歳）と交配したミスカマダが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）昭和牧場。戦績は、中央平地39戦3勝2着7回。1986年の桜花賞(牝G1)で3着に入った他、1986年のサファイヤステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

1歳（1985年）

8月11日、5頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。3着に敗れた。

8月25日、6頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったダイナカンパリーから5馬身差の2着となった。

3歳（1986年）

2月1日、牝馬限定の4歳未勝利（中京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田光陽騎手。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

2月15日、4歳未勝利（京都ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田光陽騎手。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のダイナタイフーンに1馬身3/4の差をつけてトップでゴールに飛び込んだ。

3月8日、4歳400万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田光陽騎手。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のメイショウトップに3馬身の差をつけてトップでゴールを駆け抜けた。

4月6日、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田光陽騎手。22頭立ての12番人気で19番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着を確保した。

5月18日、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田光陽騎手。22頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、7着に終わった。

9月7日、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田光陽騎手。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、エイシンリゲインに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

9月28日、4歳以上900万下（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田光陽騎手。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

10月12日、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田光陽騎手。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい8着に終わった。

11月2日、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で柴田光陽騎手。19頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦し、5着を確保した。

12月21日、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で柴田光陽騎手。17頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

4歳（1987年）

1月17日、5歳以上1400万下の寿賞（京都芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は11戦連続で柴田光陽騎手。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

2月1日、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は12戦連続で柴田光陽騎手。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

3月15日、牝馬限定の5歳以上1400万下のうずしおステークス（阪神芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は13戦連続で柴田光陽騎手。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のセンターヒウマに1馬身3/4の差をつけて勝利した。

4月5日、G2のサンケイ大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で柴田光陽騎手。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打ち、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

5月3日、栗東ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で柴田光陽騎手。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

8月9日、巴賞（函館芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は16戦連続で柴田光陽騎手。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

8月30日、青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で柴田光陽騎手。7頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったアサクサエリートに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

9月13日、UHB杯（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で柴田光陽騎手。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

10月10日、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は19戦連続で柴田光陽騎手。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に敗れた。

10月31日、ハンデ戦で4歳以上1400万下の清水特別（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は20戦連続で柴田光陽騎手。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

12月5日、牝馬限定の4歳以上1400万下の御影特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は21戦連続で柴田光陽騎手。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月27日、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩元市三騎手。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

5歳（1988年）

1月31日、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田光陽騎手。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は一杯になって7着に終わった。

2月13日、5歳以上1400万下の斑鳩特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田光陽騎手。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に終わった。

3月5日、牝馬限定の5歳以上1400万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田光陽騎手。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアラートにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

3月19日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田光陽騎手。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

4月10日、5歳以上1400万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田光陽騎手。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に敗れた。

8月14日、4歳以上1400万下のマリーンステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田光陽騎手。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

8月27日、4歳以上オープン（函館芝1800m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で柴田光陽騎手。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったリキサンワイスに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

9月11日、UHB杯（函館芝1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で柴田光陽騎手。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

10月29日、ハンデ戦で4歳以上1400万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で柴田光陽騎手。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月19日、4歳以上1400万下の高雄ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で柴田光陽騎手。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、ハイブリドーマに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

11月27日、牝馬限定オープンのトパーズステークス（京都芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で柴田光陽騎手。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、ハッピースズランに交わされて2馬身半差の2着となった。

12月17日、ハンデ戦で4歳以上1400万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で柴田光陽騎手。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6歳（1989年）

1月15日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の寿ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で柴田光陽騎手。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

1月29日、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で柴田光陽騎手。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

3月4日、牝馬限定の5歳以上1400万下のうずしおステークス（阪神芝1200m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は松田幸春騎手。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に終わった。