ムニン（2009年生、母アリアプーラ）

ムニン（2009年8月22日）は、オーストラリアで生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「北欧神話に登場するワタリガラスの名」。毛色は鹿毛。種牡馬のBernardini（当時6歳）と交配したアリアプーラが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地13戦0勝、地方18戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2014年のプロキオン賞(一般B1)。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

4月14日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島芝1200m 雨/良）に出走。馬体重は424kg。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

5月15日、中3週で迎えた2戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のエメラルドフラワー賞（川崎ダート1400m 雨/重）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入った。

7月7日、中7週で迎えた3戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に敗れた。

8月19日、中5週で迎えた4戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

10月1日、中5週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

11月7日、中4週で迎えた6戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2三（園田ダート1400m 晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/不良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のイブニングスカイに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月19日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/稍重）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったレッドガルシアにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

4歳（2013年）

1月25日、中4週で迎えた9戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川原正一騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で川原正一騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフェアリーロンドを3/4馬身振り切って制した。

3月13日、中3週で馬体重を前走から23kg減らして迎えた11戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、春蘭特別（笠松ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く4着に終わった。

4月14日、中4週で馬体重を前走から13kg戻して迎えた12戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で大外18番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びを欠き18着に終わった。

5月21日、中4週で迎えた13戦目は、杉村一樹騎手を鞍上に迎えて、メイスター賞（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

6月30日、中5週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

10月22日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から9kg絞って迎えた15戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、マルチヒーロー特別（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

12月1日、中5週で迎えた16戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

5歳（2014年）

1月15日、中5週で迎えた17戦目は、名古屋チャレンジカップオルフェウス賞（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は尾島徹騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に終わった。

2月16日、中4週で迎えた18戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入り込んだ。

3月2日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で和田翼騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

3月23日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で和田翼騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天賦の闘争本能でゴールまで勇戦し、5着に入り込んだ。

4月5日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で和田翼騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見所を作れず13着に終わった。

5月4日、中3週で迎えた22戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に終わった。

6月4日、中3週で迎えた23戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ水無月賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は勢いを失って12着に終わった。

7月6日、中4週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた25戦目は、アルファルド特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（3戦0勝）。6頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい4着に終わった。

8月19日、中3週で迎えた26戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、オーガストスター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

10月20日、中8週で迎えた27戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、プロキオン賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のクロワッサンをクビ差振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

11月15日、中3週で馬体重を前走から23kg増やして迎えた28戦目は、斎藤雄一騎手を鞍上に迎えて、須川岳秘水ぶなの恵みレース（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい6着に敗れた。

12月1日、中1週で迎えた29戦目は、南郷家全騎手を鞍上に迎えて、葉山めがね橋レース（水沢ダート1600m 雨/不良）に出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

12月15日、中1週で迎えた30戦目は、ケヤキイルミネーションレース（水沢ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に敗れた。

12月29日、中1週で迎えた31戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、銀嶺賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。