リリーバレロ（2015年生、母ヴィートマルシェ）

リリーバレロ（2015年2月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「イギリスの行進曲名。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時7歳）と交配したヴィートマルシェが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地4戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2021年のトリトンステークス(3勝クラス)。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,600万円（6.5万×400口）で一口馬主が募集された。

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2018年）

6月24日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/重）に出走。馬体重は460kg。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したトーセンクロノスにアタマ差届かず2着に甘んじた。

7月15日、中2週で迎えた2戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたロジスカーレット決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月5日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月1日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のイルーシヴゴールドをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

4歳（2019年）

6月22日、約10か月の休養明けで迎えた5戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 小雨/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のエピックスターを3/4馬身振り切って久々の一戦を物にした。

7月28日、中4週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの月岡温泉特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

5歳（2020年）

5月9日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた7戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では稲妻のようなを披露したが、3着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラスの高尾特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.レーン騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のトーセンリストを3/4馬身振り切って3勝目を挙げた。

6歳（2021年）

2月7日、約8か月半の休み明けで迎えた9戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのトリトンステークス（中京芝1600m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のノーブルカリナンを半馬身振り切って休養明けの一戦を制した。

2月20日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

3月13日、中2週で迎えた11戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のローレル競馬場賞中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

2021年3月18日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。