ヒガシマジョルカ（1988年生、母ウエスタンパール）

ヒガシマジョルカ（1988年4月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラユタカオー（当時6歳）と交配したウエスタンパールが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ヤナガワ牧場。戦績は、中央平地27戦5勝2着3回。1992年の函館記念(ハンデG3)に勝利した他、1992年のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別(牝ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

12月8日、デビュー戦は増沢末夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は516kg。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のタマモアに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1991年）

1月6日、中3週で迎えた2戦目は、4歳500万下の若竹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月16日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、4歳500万下の春菜賞（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

3月2日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定4歳500万下の桃花賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で増沢末夫騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったカチタガールに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月7日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、4歳500万下の山藤賞（中山芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で増沢末夫騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のリキサンロックをクビ差振り切って2勝目を挙げた。

4月28日、中2週で迎えた6戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

5月19日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（5戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

4歳（1992年）

1月12日、約8か月の休み明けで迎えた8戦目は、沢昭典騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

1月26日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の若潮賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で沢昭典騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

5月2日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、5歳以上900万下の秩父特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で沢昭典騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るブロードキャストを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月17日、中1週で迎えた11戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2200m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

6月14日、中3週で迎えた12戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の支笏湖特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したキングオブトラックにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月4日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下のHBC杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、ヤクモアサカゼに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

7月25日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の阿寒湖特別（札幌芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のケイワンをハナ差振り切って4勝目を挙げた。

8月23日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦1勝）。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のジャニスを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号を手に入れた。

10月18日、中7週で迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

11月22日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/重）に出走。鞍上は的場均騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

12月20日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（5戦2勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

5歳（1993年）

1月5日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（6戦2勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

2月13日、中5週で迎えた20戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（7戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月28日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月11日、中5週で迎えた22戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（8戦2勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

6月13日、中8週で迎えた23戦目は、札幌日経オープン（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（9戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

7月4日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（10戦2勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

7月25日、中2週で迎えた25戦目は、道新杯（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（11戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

8月22日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で的場均騎手（12戦2勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

9月19日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、G3のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は沢昭典騎手（3戦1勝）。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。