ワキノグレイト（2000年生、母オープニングナイト）

ワキノグレイト（2000年2月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「脇の（冠名）＋偉大な」。毛色は鹿毛。種牡馬のライブリーワン（当時15歳）と交配したオープニングナイトが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）日田牧場。戦績は、中央平地22戦1勝2着2回、地方9戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2003年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、脇山良之によって2,100万円で落札された。

大根田裕之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2003年）

5月18日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

6月1日、中1週で迎えた2戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/不良）に出走。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るキョウワシュウレイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

6月22日、中2週で迎えた3戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦1勝）。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（2戦1勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

7月26日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下の九十九島特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で小池隆生騎手（3戦1勝）。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

10月26日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

4歳（2004年）

5月22日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた7戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

6月28日、中4週で迎えた8戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ケヤキ賞（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ファンドリスイングに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

7月25日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

8月16日、中2週で馬体重を前走から15kg絞って迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、バルーンカップ（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のワイドエンプレスに7馬身の差をつけて優勝

11月22日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、プリムラ賞（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた12戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず14着に終わった。

5歳（2005年）

1月16日、中4週で迎えた13戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（5戦1勝）。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

3月9日、中4週で迎えた15戦目は、春蘭特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（6戦1勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月26日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（7戦1勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

4月9日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小池隆生騎手（8戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

4月30日、中2週で迎えた18戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したエイシンヒエイザンにクビ差届かず2着となった。

5月15日、中1週で迎えた19戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

6月14日、中3週で迎えた20戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ガーベラ賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立ち、リードを2馬身以上保って、で一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

7月18日、中4週で迎えた21戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、サマーカップ（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月13日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下の久留米特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

12月7日、約4か月の休み明けで迎えた23戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、千種川特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には届かず9着に敗れた。

6歳（2006年）

1月18日、中5週で迎えた24戦目は、武庫川特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に敗れた。

2月5日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

3月9日、中4週で迎えた26戦目は、春蘭特別（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のフェスティブドパリに3馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

3月26日、中1週で迎えた27戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、抜け出したサンマルアンサーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

4月15日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で上野翔騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

4月30日、中1週で迎えた29戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に敗れた。

5月14日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って13着に終わった。

5月28日、中1週で迎えた31戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。17頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。